通常戦力による核戦争の抑止


敵性国家が核戦力を保有していた場合に、自国も核武装することで核戦争を抑止するというのが従来の考え方だが、通常戦力の高性能化に伴い、通常戦力のみでも、敵の核戦力を無効化できて、核戦争を抑止できるという考え方も一部で出ている。

通常戦力によって敵の核戦力を無効化する条件として。
・敵核兵器の発射準備をいち早く察知する偵察網。
・敵が発射する前に事前に攻撃することを是とする法整備。
・先制攻撃を可能とする高度な戦力。
・先制攻撃で撃ちもらしてしまった敵核戦力を防御する手段。
といったところが求められる。

偵察網は、具体的には偵察(スパイ)衛星。

事前の攻撃には憲法の変更。

先制攻撃する戦力は、北朝鮮程度が相手なら難しくはないが、中国やロシアが相手の場合は、内陸奥深くに、地下要塞となっているICBM基地を攻撃しなければならないので、察知されることなく敵地奥深くまで侵攻できるステルス戦闘機・爆撃機と、地下施設を攻撃する強力な貫通兵器が必要。

敵核ミサイル防御にはMD(ミサイル防御)兵器が必要。

上記の条件を満たすための装備は、既にアメリカが持っているので、金にまかせて買えばいい(金でアメリカから買えるという前提があるから、通常戦力による核戦争抑止という理屈が通る)。
憲法の変更は安倍ちゃんの公約なので、やってしまうかも知れない。

抑止力として、使うつもりはないけど所有はするという核戦力と、核を持たないかわりに通常戦力を大幅に強化して、先制攻撃も有りにするのと、どっちがより危険で、どっちがより金を喰うか、判断に迷うところだ。

そこらへん、具体的な数字を示してくれるといいのだが、日本においては戦争に関する具体的な論議はタブーだから、具体的な数字を国民が見ることなく、いつの間にかなし崩しで重要な軍事的戦略が決まってしまったりする。それが怖いところ。

日本が、核戦力無しでの敵核戦力の無効化に成功した場合は、偵察衛星、ステルス戦闘機、地下貫通兵器、MD兵器の大幅需要アップが見込めるので、アメリカとしては日本が核をもつより、通常戦力を強化する方がおいしいのではないだろうか? 上記の兵器はみなアメリカから買うことになるので。

まずは日本核武装論を出して煽っておいて、後から実はもっと良い方法がありますとして通常戦力の強化を出すというのが、アメリカ軍需産業が描いている青写真じゃなかろうか。